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2019年1月6日

部分日食の撮影

やっと日食の撮影に成功しました。 2019年1月6日(日) 9:47 この写真を撮影した時刻です。 長崎におけるこの部分食の最大食の時刻は、9:46でした。 ほぼ、最も太陽が欠ける最大食の写真となります。

最大食の瞬間

まずは、今回の日食の概要を説明します。 日本全国で見えたのですが、太陽の上半分を通過する月による日食です。 その結果、北に行くほどに深く欠ける日食となりました。 私は、長崎からの観測となるので、太陽の1/4程度が欠ける部分日食でした。

長崎では、8:29に欠け始めて、11:01に終了すると予報されていました。 一番深く欠ける状態を最大食というのですが。 長崎では、9:46となっていました。 8時過ぎの段階で雲が張っていて、今回も難しいと思ったのですが。 9時直前頃に雲が切れたので、撮影を開始しました。

実際に撮って見るとなかなか難しい。 撮影出来たと思ったのですが。実際は、露出オーバで太陽の表面が真っ白です。 最初にFacebookに載せた9:11の写真がその一例です。 何とか見れる様になったのは、9時半頃でした。 ある程度、時系列で写真を撮りましたので、並べてみます。

部分食9:24 部分食9:41 部分食9:47 部分食9:56 部分食10:06 部分食10:42

見ると分かると思いますが、左上が最初の写真です。 そこから右に進んで、右下が最後の写真となります。 撮影時間を並べます。
  9:24、9:41、9:47(最大食)
  9:56、10:06、10:42

一枚目は、少しハレーション気味です。 最大食の後は、少し雲が出てきたので、暗くなっています。 最後の写真の下側に少し雲で暗くなった部分が見えます。

撮影の条件

撮影は、お気に入りの一眼レフカメラニコン D7000です。 度々報告している500mmと300mmの望遠レンズで撮りました。 上の写真は、全てトリミングしています。 実際には、どの様に撮れているかの写真を紹介します。

500mmレンズでの撮影 300mmレンズでの撮影 左側が500mmレンズで撮影したもの。 割と大きく映っている事が分かると思います。 右側は、300mmレンズの撮影です。 比べると小さく映っています。

先日、500mmレンズは、ちょっと性能が今一つと報告しています。 だから、時系列で撮影した写真は、殆ど300mmレンズで撮影しました。 しかし、やっぱり大きさが違います。 最大食の写真は、500mmで撮影した写真で報告しました。

掲載した写真だとちょっと分かり難いかもしれませんが。 露出を絞って適正露出となった写真を拡大するとなんとなくわかります。 太陽表面は、フレアと言って、炎の渦が巻いています。 中央部分では、分かり難いのですが。 縁の部分を見ると、フレアで膨れた部分が観測できました。

日食の風景 10時を過ぎて段々と雲が出てきました。 途中で、風景と一緒に撮れないかと試してみました。 日食の最中の太陽と一緒の写真は、まったく無理でした。 太陽がハレーションとならない様に写すと、風景は写らなく、真っ暗となってしまうのです。 そこで、太陽が雲に半分隠れた状況で撮る事にしました。 暗くはなっていますが、少し風景が見えると思います。

風景に写った太陽 この写真は、広角レンズで撮影しました。 ちょっと分かり難いので、加工して拡大してみました。左の写真です。 太陽の左側が日食で欠けているのですが。 太陽の下半分は、雲に掛かっています。 左側の欠けた部分も下半分が雲に掛かっています。 そうやって、何とか暗い風景と一緒に撮れた写真でした。 アップの写真も見方によっては、幻想的かも(笑)

2012年の金環食 最初に日食の写真を撮ったのは、2012年5月21日でした。 この時は、金環食でした。太陽と月が完全に重なるのですが。 月が小さいので、太陽が完全には隠れない日食です。 当時は、コンパクトデジカメしかありませんでした。 そして、やっぱり雲が多くて、雲の合間の撮影でした。 まあ、そういう意味で苦労した撮影です。 2012年の映像に掲載しています。

その後、2016年3月9日にも日食がありました。 この時は、一眼レフカメラを持っていて、なんとか撮影しようと頑張りました。 前日の準備の写真がその事を説明しています。 この時は、朝から雲が厚く広がってまったく見えませんでした。 折角、休みを取って準備していたのに。 しかし、この時に準備した太陽撮影用のフィルターが今回は活躍しました。




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